「ノマドワーカーとして働きたいけど、どんな職種が適してるの？」
「必要な資格・スキルは何？」
「ノマドワーカーのメリット・デメリットは？」
「自分はノマドワーカーに向いてるの？」
これらのお悩みにお答えしていきます。
時代の変化とともに、世の中の働き方も多様化しています。
場所や時間にとらわれないノマドワーカーという働き方の認知も近年増加し、そのような働き方に興味を持っている人も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、ノマドワーカーとして自由なスタイルで仕事をしたいと考えている人のために、適した職種を厳選して6つ紹介します。
また、それぞれの職種に必要なスキルや勉強法、メリット・デメリット、向いている人の特徴についても解説していきます。
そもそもノマドワーカーとは？
ノマドワーカーは、遊牧民(ノマド)と働く人(ワーカー)を組み合わせた言葉で、特定の場所に出勤せず、自由に場所を移動しながら働く人のことをいいます。
フリーランスと混同している人もいるかもしれませんが、フリーランスは個人で会社と契約して仕事を請け負う契約形態の1つで、ノマドワーカーは働き方の1つなので、まったくイコールではありません。
あなたも目指せる！ノマドワーカーに適した職種6選
今回紹介する6つの職種は、共通して「オンライン上で完結できる」「仕事の成果を評価しやすい」といった、ノマドワーカーとして働いていくために必要な要件を満たしており、ノマドワーカーに適した職種といえます。
以下では、仕事内容、必要なスキル、勉強法などをそれぞれ詳しく解説していきます。
1．Webデザイナー
Webデザイナーは、WebサイトやWeb広告のデザインをする仕事です。クライアントの要望やイメージに合わせたデザインを制作します。
インターネット・SNSの普及により、多くの企業がWeb広告を活用しており、Webデザイナーの需要は右肩上がりです。
Webデザイナーに必要な資格・スキル
Webデザイナーは資格がなくても仕事ができますが、以下のスキルが求められます。
- 色・フォント・配置などデザインの基本的な知識
- デザインソフト「Illustrator」と「Photoshop」を扱うスキル
- コーディング(HTMLやCSS)の知識
コーディングとは、制作したデザインをブラウザで見える形にすることです。Webデザインとコーディングの両方のスキルがあるWebデザイナーは、それだけで強みになります。
Webデザイナーに年齢制限はなく、やる気があれば未経験から学んで仕事を始めることができます。
未経験者がWebデザイナーになるための勉強法
Webデザイナーのスキルは、独学、スクールのいずれでも学ぶことが可能です。
独学の場合、専門書籍やYoutube、SNS等を参考にし、分からないことは自分で調べながら進めていきます。費用が安く抑えられ、自分のペースで学べることがメリットである一方、スキル習得には時間がかかり、フィードバックも受けられないため、未経験者にとっては大変かもしれません。
スクールの場合、オンラインスクールをおススメします。通いのスクールより費用が安く抑えられ、自宅で学習できるため、働きながら学習するのに適しています。フィードバックが受けられるため、どこを改善すべきかがわかりますし、同じスクール生がいることで、モチベーションアップにもつながります。
独学、スクールのいずれも、日頃から様々なデザインに触れ、とにかく真似をしてみることが大切です。
2.Webライター
Webライターは、Webメディアの記事を執筆する仕事です。多くのWebライターはクライアントから依頼を受け、その要望に沿って記事を執筆することになります。
Webマーケティングの市場規模は今後ますます拡大し、コンテンツとして多くの記事が必要とされているため、Webライターの需要は高まっています。
Webライターに必要な資格・スキル
Webライターは資格がなくても仕事ができ、Webデザイナーのように専用のソフトを扱う必要がないので、年齢関係なく誰でも挑戦しやすい職種といえます。しかし、ただ文章を書けばいいというわけではなく、以下のスキルが必要とされます。
- SEOに関する知識
- ユーザー目線のわかりやすい文章力
- 特定の分野に関する専門知識
- リサーチ力
スキルを身につければ、多くのライバルたちと差がつく文章を書くことができます。
特に、Webサイトの検索結果上位に表示させることを目的とした、SEOの知識は重要です。
未経験者がWebライターになるための勉強法
Webライターのスキルを学ぶ方法は、独学とスクールの大きく2つに分かれます。
SEO対策や文章術についての書籍は豊富にあるので、独学で知識をインプットすることは可能ですが、スクールに入って自分が書いた文章を実際に講師に見てもらい、フィードバックをもらう経験がスキル習得の近道となります。最近では、Webライター向けのオンラインスクールが低価格で充実しているため、自分に合ったスクールを探してみましょう。
また、インプットしたことをアウトプットすることが大事なので、クラウドソーシングに登録し、実際に案件に取り組み、とにかく文章を書いてみることが大切です。
3.動画クリエイター
動画クリエイターは、動画の構成、撮影、編集といった、動画制作に関わるすべての作業をする人のことです。代表的な仕事は、YouTube動画や動画広告などの制作です。
YouTubeなど動画市場の高まりや、スマートフォンの進化により、動画クリエイターの需要は高まっています。
動画クリエイターに必要な資格・スキル
動画クリエイターも、資格なしで仕事ができます。編集スキルがあることが必須で、さらに以下のような技術スキルが必要となります。
- 撮影スキル
- 企画・構成スキル
- 音響スキル
まずは動画編集ソフトを使いこなし、その他のスキルは作業をしながら身につけていきます。ハードルが高そうに思われますが、ソフトは簡単なマウス操作で扱うことができるため、年齢関係なく、未経験者でも挑戦しやすいといえます。
未経験者が動画クリエイターになるための勉強法
動画クリエイターも、独学、スクールのいずれでも学ぶことが可能です。
独学は、YouTubeや専門の書籍で学ぶことができます。特にYouTubeでは、解説コンテンツが充実しているため、独学しやすい環境が整っています。しかし、分からないところは自分で調べながら進めていくため、スキル習得には時間がかかります。
最短・最速で動画クリエイターを目指す場合、スクールに入るのがおススメです。特にオンラインスクールは、費用を安く抑えられ、自宅で勉強できることがメリットです。プロに教わることで効率よく勉強でき、フィードバックを受けながら質問できる環境が、スキル習得の近道となります。
4.システムエンジニア
システムエンジニアは、クライアントへのヒアリングを通じて、要望に最適な仕様のシステム開発を行うことが仕事です。その際、仕様書（システム開発の概要等が記載された書類）を作成し、その仕様書をもとにプログラマーがプログラミングを行いますが、システムエンジニアがプログラマーを兼任することも珍しくありません。
システムエンジニアは人手不足といわれており、需要は高まっています。
システムエンジニアに必要な資格・スキル
システムエンジニアも、資格なしで仕事ができます。IT(ソフトウェア、ハードウェア、データベースなど)の基礎知識はもちろんのこと、プログラミングに関する知識、もしくは実際にプログラムを組めることが求められます。
その他に、以下のような技術面以外のスキルも求められます。
- ヒアリングスキル
- プレゼンテーションスキル
- マネジメントスキル
- 論理的思考力
- コミュニケーションスキル
システムエンジニアに年齢制限などはありません。年齢ではなくスキルを求められるため、スキルを身につければ誰にでもチャンスはあります。
未経験者がシステムエンジニアになるための勉強法
システムエンジニアも、独学かスクールに通うかの2通りが考えられます。
独学では、専門書籍やYouTubeを活用し、知識をインプットすることから始めます。その後、開発環境を用意し、実際に企画、設計、開発までをやってみます。
費用が安く抑えられ、自分のペースで学習できますが、専門性が高く、求められるスキルの幅も広いため、スキル習得にはかなりの時間がかかります。特に、プログラミングのスキルを身につけるのは苦労するかもしれません。
スキルを効率よく身につけたいなら、スクールに通うのがベストです。分からないところをすぐに質問でき、仲間もいるので挫折することなく学習を進めていけます。
最近では、オンラインスクールも増えています。自分に合ったスクールを選び、最短でのスキル習得を目指しましょう。
5.翻訳家
翻訳家は、外国語を日本語に訳すことが仕事です。また、逆に日本語を外国語に翻訳する場合もあります。
翻訳には、大きく分けると、文芸翻訳(小説や雑誌など)、実務翻訳(マニュアルや契約書など)、映像翻訳(映画やドラマなどの字幕)の3つのジャンルがあります。
英語のほか、近年では中国語や韓国語などの需要も高まっています。
翻訳家に必要な資格・スキル
翻訳家も、資格なしで仕事ができます。外国語を扱うスキルはもちろんのこと、翻訳家には以下のスキルも求められます。
- 内容理解力(読解力)
- リサーチ力
- 日本語力
また、ただ直訳するのではなく、クライアントが伝えたい想いを汲み取る想像力も求められます。
外国語のレベルですが、英語に関していえば、英検1級またはTOEIC900点台の英語力が目安です。これはあくまでも目安で、このレベルまでいかないと翻訳家になれないといったことはありません。
翻訳家に年齢制限はなく、スキルがあれば誰でもチャレンジできます。
未経験者が翻訳家になるための勉強法
外国語のスキルがない場合、まずはそこから勉強する必要があります。
外国語のすべてのスキルを身につける必要はなく、英語を例にすると、翻訳家にとって必要なリーディングとライティングのみを磨いていき、リスニングとスピーキングは勉強不要といえます。
学ぶ方法は、独学、通信教育、翻訳学校に通うことの3通りがあります。
独学で単語や文法などの知識をインプットすることは重要ですが、プラスで学校に通うことをおススメします。時間や費用的に難しいようであれば、通信教育を活用するのも手です。
翻訳家にとって必要なことを効率よく学べ、翻訳した文を実際に見てもらうことで、気付くことがたくさんあり、スキル習得の近道となります。
6.ブロガー・アフィリエイター
ブロガー・アフィリエイターは、自分のブログやWebページで読者に有益な記事を投稿し、広告経由で商品やサービスを販売して収入を得る仕事です。
ブロガー・アフィリエイターに必要な資格・スキル
資格が必要なく、誰でも挑戦できる仕事の1つですが、最低限必要なスキルがあります。
- 基本的なパソコンスキル
- WordPressの知識
WordPressとは、ブログやWebサイトを作ることができるCMS(コンテンツ管理システム)の1つで、無料のソフトウェアです。WordPressを使えば、初心者でも簡単にブログを作成することができます。
さらに、SEOの知識や専門分野の知識があると、成果が出やすくなります。
ブログですぐに収入を得ることは難しく、継続力が問われます。逆に言えば、諦めず継続していけば、SEOの知識が深まり、文章力も磨かれるため、成功する確率は高くなります。初めから完璧を求めず、継続することを心がけましょう。
未経験者がブロガー・アフィリエイターになるための勉強法
ブロガー・アフィリエイターも、独学、スクールのいずれでも学ぶことが可能です。
最近では、ブログ関連の書籍やYoutubeでの解説コンテンツが充実しており、独学でも十分学んでいけます。WordPressに関しても、書籍を1冊読めば簡単に操作することができます。
プラスアルファでスキルを身につけたい場合は、オンラインスクールがおススメです。比較的低価格でブログ運営のノウハウや、SEOの知識をプロから学ぶことができます。
自分に合った学び方をぜひ検討してみましょう。
ノマドワーカーとして働くメリット
ノマドワーカーとして働くメリットは、主に3つあります。以下で詳しく解説します。
好きな場所で仕事ができる
自分で働く場所を自由に選べることは、ノマドワーカーとして働くことの最大のメリットです。
インターネットがつながる環境であれば、自宅やカフェのほか、屋外や旅行先、海外でも仕事をすることができます。
その時の自分の気分で場所を選べるため、モチベーションアップにもつながります。
時間を有効活用できる
通勤に時間がかからないため、その時間を有効活用できることもメリットの1つです。
今まで通勤に使っていた時間を趣味などプライベートなことに使えると、毎日が充実します。
また、仕事の納期をしっかり守れば働く時間も自由なので、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
人間関係のストレスから解放される
特定の人と同じ空間で働く必要がないため、人間関係のストレスから解放されます。
実際に会社での人間関係に関するトラブルは多く発生し、ストレスを抱えている人は多く存在します。
ノマドワーカーはそのストレスがない分、気持ちよく仕事をすることができます。
ノマドワーカーとして働くデメリット
メリットがある一方、デメリットも存在します。
大切なのは、デメリットをあらかじめ知っておき、自分にとって課題となることや対応策を考えておくことです。
自己管理が大変
自由なスタイルで仕事ができる反面、自己管理能力が求められます。
基本的に一人で仕事をするため、仕事の管理はすべて自分一人でおこない、体調管理にも気を配る必要があります。スケジュール管理にミスがあったり、体調を崩してしまったとしても、カバーしてくれる人はいないので、すべて自己責任となってしまいます。
初めのうちは大変かもしれませんが、努力次第で自己管理能力を高めていくことは十分可能です。
作業場所の確保にコストがかかる
好きな場所で仕事ができるノマドワーカーですが、その場所の確保にはコストがかかります。
カフェや飲食店では飲食代、コワーキングスペースやホテルでは利用料金や宿泊代が必要です。
自分が利用したい場所については、事前に料金を把握しておくと安心です。
セキュリティに注意が必要
好きな場所で仕事ができる反面、セキュリティに関しては注意が必要です。
データ紛失や情報漏洩は、クライアントの信用低下や賠償問題につながる恐れがあり、仕事をする上であってはならないことです。
セキュリティ対策についてあまり詳しくない人は、よく調べておくようにしましょう。
ノマドワーカーに向いている人の特徴
自分で仕事の向き不向きを判断するのは、意外と難しいものです。
ここではノマドワーカーに向いている人の特徴をあげてみましたので、ぜひチェックしてみてください。
当てはまらなかったとしても、今後どうしていけばいいか考えるヒントになります。
自己管理ができる人
自己管理ができる人はノマドワーカーに向いています。
基本的に一人で仕事をするため、スケジュールなど仕事の管理をすべて自分一人でおこなう必要があります。納期に遅れないよう、体調管理ができることも重要です。
また、周りの目がない分、簡単にサボることができてしまうので、自分を律することができる人は向いているといえます。
新しい環境への適応力がある人
場所を変えながら仕事をすることがノマドワーカーの魅力なので、新しい環境への適応力がある人はノマドワーカーに向いています。
場所が変わっても、仕事に対する集中力やパフォーマンスを変えない適応力が必要です。むしろ、場所を変えることでモチベーションがアップし、楽しく仕事ができる人は向いているといえます。
コミュニケーション能力が高い人
ノマドワーカーは、基本的にメールやチャット、ビデオ通話などを用いて画面越しでコミュニケーションを取るので、高いコミュニケーション能力が求められます。
クライアントの要望を正確に把握したり、コミュニケーション不足で誤解が生じないよう、丁寧なコミュニケーションを心がけることも必要です。
孤独を楽しめる人
ノマドワーカーは一人でパソコンに向かって仕事をするので、ある意味孤独かもしれません。対面で人とコミュニケーションを取りながら働くことは基本的にありません。
孤独を感じるのではなく、むしろ快適に楽しく仕事ができる人はノマドワーカーに向いています。
まとめ
この記事では、ノマドワーカーに適した職種を6つ紹介したほか、メリット・デメリット、向いている人の特徴について解説してきました。
あなたにとって、興味のある、目指してみたい職種はありましたか？
何かを始めるのに、遅すぎることはありません。大事なことは、行動することです。
行動した先には、ノマドワーカーとして自由に楽しく働ける未来が待っています。
